禁煙のコツ

タバコを止める!禁煙のコツ

ニコチン依存からの発出

 タバコ依存が薬物依存症であることはほとんどの人が自覚しています。「もしタバコがなくなったら、自分は平気でいられるだろうか」という不安や、夜中にタバコが切れたことに気づき「買いに行かなくちゃ」と思ったことがあるなど、喫煙者であれば多かれ少なかれ、このような不安な気持ちは思い当たることがあるでしょう。タバコがなければ本当に生きていけないのでしょうか。すくなくとも吸い続けている人は「タバコがないと困る」と思い込んでいることでしょう。

 しかし、タバコがなくてもあなたは生きていけるし、本来はタバコを吸わない人間であったはずなのです。ニコチン依存の罠にはまった喫煙者であればこそ、ニコチン切れの不安を抱えて、生きてかなければならなくなったわけです。ニコチンは喫煙者の場合40分程度で、血液中から半減してしまいます。そうなると「吸いたい気持ち」がつのったり、イライラがひどくなったりして、またタバコに手を出すというわけです。これがニコチンの離脱症状(禁断症状)です。禁煙を開始しても、1ヵ月後に「たった1本だから」と吸ってしまうと、また常習喫煙に逆戻りしてしまう。それが薬物依存症という精神疾患です。

 ニコチンの禁断症状は、タバコをやめて数時間で出現し、だいたい2〜3日がピークで、5日から1週間程度で収まっていきます。どんなに長くても2週間たてば禁断症状はずっと軽くなります。タバコを吸うことで得られる至福感とは裏腹に「将来的な健康不安」や「禁煙したくてもやめられない自分にたいする後ろめたさ」も抱えるのが喫煙者です。いつまでも「たった1本だから」とタバコに手を出している間は、見えない「不安」におびえながら暮らしていくことになってしまいます。