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COPDの薬の使い方

 
 COPDの薬物治療の中心は、狭くなった気道を広げることです。狭くなった気道を広げるためには「気管支拡張薬」を用います。COPDの気管支拡張薬には、「抗コリン薬」、「β2刺激薬」、「テオフィリン」の3種類があります。

 COPDの人の気道は健康な人より狭くなっているため。少しでも気道を広げると、空気のとおりがよくなり、呼吸困難が軽減します。

 気管支拡張薬を使い始めると、それまで息苦しさのために体を動かすのがつらかった人でも、さまざまな動作を楽に行えるようになり、明るい気持ちで生活ができるようになります。また、かぜなどをきっかけに症状が悪化する憎悪も起こりにくくなります。

 ただし、COPDは糖尿病などの生活習慣病と同じように、薬で完治することはありません。薬によって息切れが軽減しても、継続して毎日薬を使うことが大切です。