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COPDはこうして進行していく

 
 COPDはゆっくり進んでいくため、初めはほとんど自覚症状がありません。自覚症状が出始めるのが喫煙を始めてから20年目頃からといわれています。20歳代から喫煙している人では、40歳代には危険になります。

 治療を受けないでいると次のように進んでいきます。早めに治療を始めれば肺の機能を保つことが可能です。


40歳代
 息切れや、せきやタンが出始めます。しかし、せきやタンはごくありふれた症状なので、軽く考えて見逃すことが少なくありません。

 喫煙者は、咳き込みながらタバコを吸っていたり、かぜをひいていないのにタンが出たりするようになります。


50歳代
 息切れがするようになります。階段や坂道を登るとき、重い荷物をもったときなどに、息切れがだんだん強くなっていきます。また、かぜをひくとなかなか治らない、と感じることもあります。


60歳代
 息切れがひどくなり、平地を歩くときでも息切れが起こるようになります。途中で立ち止まって呼吸をととのえることが多くなります。同年代の人より歩くのが遅くなったりすることもあります。


70歳代
 せきやタン、息切れの症状が急に悪化するようになり(増悪と呼ばれる)、肺の機能が低下してきます。日常生活の活動も低下して、息切れのために外出ができなくなることもあります。