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痛風の症状・原因・治療

痛風の症状・原因・治療

痛風の治療について

 高尿酸血症の治療は痛風の経験の有無、尿酸値の高さ、合併症(腎障害、尿路結石、高血圧、狭心症、心筋梗塞、糖尿病、メタボリックシンドローム)の有無によって、治療方針が異なってきます。治療では、痛風の有無や薬物を必要とするかどうかにかかわりなく、高尿酸血症を進行させないように生活習慣を見直し、改善することが最も重要とされます。具体的には、不規則な食事、食べすぎ、高プリン体食品や果物などに含まれる果糖の過剰摂取、高脂質食、飲みすぎ、運動不足などの生活習慣を見直して、悪いところを改善していくことが大切です。
 また、痛風の経験がない人で、尿酸値が8.0mg/dl未満の場合や、尿酸値が8.0mg/dl以上でも合併症がない場合は、生活指導を受けて生活習慣の改善をはかります。ただし、合併症がなくても尿酸値が9.0mg/dl以上ある場合には、薬物治療の対象となることがあります。いずれの場合でも、治療には医師の指示を守り、患者自身の自己管理が最も重要になってきます

尿酸値を徐々に落とす

高尿酸血症の治療を始めた段階で痛風を起こすことがあります。誰もが発症するわけではありませんが、治療開始から6ヶ月以内に約40%の人が経験するのではないかといわれています。痛風は尿酸値が高い状態のときだけでなく、尿酸値が大きく変化したときも発生しやすいからです。こうしたことを考慮して、最初は薬の量を最小限にして治療を開始します。高尿酸血症の治療は長期にわたります。ゆっくり時間をかけて尿酸値をさげていくことが大原則です。医師の指示にしたがって薬を服用していけば、症状はほぼおさまってきます。7.0mg/dlを超えていて痛風の経験のある人には薬物治療が行われます。