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痛風の症状・原因・治療

痛風の症状・原因・治療

痛風の薬について

痛風を治療する薬には、目的別に3種類があります。

コルヒチン
痛風の前兆を感じたときに服用して発作を抑えます。痛風を起こした足の親指の付け根が「ピリピリする」「むずむずする」「軽い痛みがある」などと感じることがあります。これは、痛風を経験したことがある人が、発作が起きる前日くらいから感じる前兆だといいます。こうした前兆があったときに、強い味方になってくれるのがコルヒチンです。コルヒチン1錠を服用することで、発症を予防することができます。コルヒチンは古くから痛風の特効薬として使われてきました。コルヒチンはユリ科のイヌサフランという食物の球根や種から抽出される成分を利用しています。ただし、コルヒチンは痛風がおきてしまって、痛みがピークに向かっているときに服用しても効果はありません。このようなときは、非ステロイド系抗炎症薬を使用します。

非ステロイド系抗炎症薬
痛風の痛みを抑える目的で服用するのが、非ステロイド系抗炎症薬です。痛みがピークにあるときは、ごく短時間、大量に服用すると痛みがおさまってきます。例えば、ナプロキセンは、通常1回200〜300mqを1日2回服用します。しかし、痛みがピークの時には1度だけ1回300mgを3時間ごとに3回服用するようにします。その後に残った痛みに対しては、通常の投与量にもどします。現在、痛風発作に用いられている非ステロイド系抗炎症薬のうち保険が適用されるのはインドメタシン、ナプロキセン、オキサプロジン、プラノプロフェンなどです

尿酸降下薬

尿酸値を下げて、コントロールする薬です。尿酸降下薬には2種類あります。肝臓で尿酸が過剰に作られるタイプには尿酸の産生を押さえる「尿酸生成抑制薬」が、また、尿酸の排泄量が少ないタイプには尿酸の排泄を促進する「尿酸排泄促進薬」が用いられます。はじめは少量からスタートして、経過をみながら用量を増やしていき、3〜6か月で用量を調整し、尿酸目標値である6.0mg/dlまで下げていきます。尿酸値を良好な状態でコントロールできると、しだいに痛風がおこる回数が減り、そのうちに起こらなくなります。ただし、いずれの場合にも副作用がありますので、症状が落ち着いても定期的に検査を受けることが大切です。