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痛風の症状・原因・治療

痛風の症状・原因・治療

痛風の合併症

 痛風は激烈な痛みが伴いますが、どんなに痛くても2週間ほどで痛みは消えます。しかし、放置して進行すると、やがて痛風結節ができて骨や関節を破壊し、生活の質が低下してしまいます。それとともに、動脈硬化につながる生活習慣病、腎障害、尿路結石を高率に合併するようになります。

 いちばん怖いのはこのような合併症を併発することです。高尿酸血症や痛風に合併する代表的な病気には、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病があります。これらの生活習慣病の原因には、メタボリックシンドローム、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足など、高尿酸血症、痛風と多くの共通点があります。つまりメタボリックシンドロームという大きな輪の中に、高尿酸血症、痛風、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの輪が入っていて、それぞれの輪の一部がほかの輪と重なりあっているという状態になっています。

 こうした合併症に共通するのが動脈硬化の進行です。動脈硬化が進行すると、生命を脅かす脳卒中や心筋梗塞などを発症するリスクが高まることがわかっています。尿酸値をコントロールし、生活習慣を見直すことで合併症を併発しないように心がけましょう。