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統合失調症とは
  統合失調症の原因、症状、治療
統合失調症の治療は薬をのみ続ける
 
  幻覚や妄想に対する治療は、一般に抗精神病薬を用いた治療が行われます。抗精神病薬によって改善するわけではありませんが、抗精神病薬を使って治療を行わないと、病状が悪化することがほとんどです。

 一般に統合失調症が発症したあと、早期発見で早期治療を行えばその治療効果はより効果が現れやすくなります。これに対して幻覚妄想が出現してから年数が経過すればするほど抗精神病薬の効果は弱くなります。

 しかし、抗精神病薬が効果を示し、幻覚妄想がほとんど消えたとします。ところが、それは完全に治ったわけではなくて、抗精神病薬によって一時的に幻覚妄想を抑えているにすぎません。そのため、抗精神病薬を飲むのを中断したりすると、もとの状態にもどってしまうことになりかねません。

 精神状態が良くなると「治った」という錯覚をおこしてしまい、薬を中断したくなります。まして、薬の副作用に苦しんでいた場合などは「もう薬は飲みたくない」という思いになりますが、薬をやめてしまうことは、これまでの苦労が水の泡になりかねませんので、症状がよくなっても服薬を続ける必要があります。