コミュニケーション能力の障害は、年齢によってさまざまな形で現れます。赤ちゃんのころは高度なコミュニケーションを必要としないため、症状は目立ちませんが、成長するにつれてさまざまな問題が生じてきます。
子どもは成長するにつれ、対人関係や社会性を身につけていきます。それは視線をあわせて人の表情を読んだり、人と喜びを分かち合ったりして学んでいきます。
しかし、自閉症の子どもは、赤ちゃんの頃から人への関心が少なく、母親があやしてもあまり反応がありません。友達と遊ぶ年齢になっても、友達に関心を示さず、ひとりで遊んだり、集団のルールや相手に合わせて行動ができないために、性格に問題があるのでは、と周囲から誤解されている子どもも少なくありません。
必死に子育てをしているのになついてくれない、視線を合わせようとしないなど、子どもが愛情をこばんでいるように思うことが多い場合など、ときおり不機嫌になるのは当たり前ですが、それが続く場合は自閉症のサインです。
また「人と目を合わせない」「両親に愛着を示さない」「抱き上げると嫌がる」「呼びかけてもふりむかない」「他の子と遊ばない」などは自閉症の子どもの行動の特徴です。 |
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