自閉症の特徴


ひとつのことに極端にこだわる
 自閉症の子どもには、同じ遊びや行動にこだわる特徴があります。遊びの対象は、おもちゃや遊具とはかぎりません。ほかの子どもがあまり興味をもたない数字や漢字、マーク、家具、お酒のラベルなどに興味を示します。それらを独自の価値観で並べてみたり、動かしてみたりします。興味の対象が、せまく限られているのも特徴です。また同じ服を着たがったり、道順や手順へのこだわりももちます。ほかの人には興味がないことに思えても、本人には意味があり、少しでも乱されるといやがって泣きわめくこともあります。

 また、子ども向けのおもちゃた道具ではなく、イスやドアノブ、小石など、遊び道具でないものに興味を示して、いつまでも飽きずにあそんでいることもあります。本人にしかわからない、強いこだわりを持ちます。また「商品のラベルを好む」「回転する家具で遊びたがる」「ドアを何度も開け閉めする」「扇風機をじっとみている」「小石を並べるのが好き」なども自閉症の子どもの行動の特徴です。

 しかし、このようなこだわりの中には、記憶力やおもちゃの整理をする力など、生活に役に立つことがたくさんあります。それらの行動を、勉強や仕事に生かしていきます。それと同時に、慣れ親しんだものに執着する考え方は少しずつ直します。新しい体験をさけていては、いつまでも自立できません。恐怖や不安を感じにくい環境をつくり、子どもの成長をサポートしていくようにします。

 
自閉症の特徴

自閉症とは
コミュニケーションが取れない 感情をコントロールできない
ひとつのことに極端にこだわる 言葉の使い方を理解できない
自閉症は「心の病気」ではなく「脳の障害」 自閉症スペクトラム