セキセイインコの病気
 
寄生虫による病気

寄生虫には鳥のからだの外部(羽毛や表皮)などに寄生して、血を吸ったり、羽毛を食害したりする外部寄生虫と、体内に寄生する内部寄生虫があります。

外部寄生虫による病気は治療が簡単ですが、内部寄生虫は専門医による治療が必要です。そして早期発見がポイントですので、毎日必ずフンの観察をして、変化があればすぐ専門医に診てもらいます。


疥癬症(かいせんしょう)
目の周囲やくちばし、肛門、あしなどに白っぽいかさぶたのようなものができ、かゆがって落ち着きがなくなる。
原因
トリヒゼンダニという、ダニに一種が寄生して起こる
治療
ダニ駆除薬飲ませたり、塗ったり、注射したする



回虫症
フンがゆるい状態が続く。便秘になる。水を多くのみ塩土をたくさんかじるなど。ひどくなると衰弱して。死に至ることも。
原因
回虫の感染
治療
早めに専門医の診察を



条虫症
水分の多い下痢が続く。フンに白っぽい条虫の片節がある
原因
条虫の感染
治療
早めに専門医の診察を



コクシジウム症
軽い下痢が続いたり、元気がなくなる。
原因
コクシジウム原虫が腸に寄生する
治療
早めに専門医の診察を。ケージの消毒をする



トリコモナス症
初期は軽いせきをする程度。進行すると鼻汁や白っぽい粘液をだす。エサを食べなかったり下痢なども。
原因
トリコモナス原虫がのどや食道、そのうなどに寄生する
治療
すぐに専門医の診察を。ケージの消毒をする



毛線虫症(もうせんちゅうしょう)
下痢が長く続いて、だんだんとやせていく、羽毛を逆立ててうずくまることが多い。
原因
毛線虫の寄生
治療
早めに専門医の診察を



ギアルディア症
粘り気の強いフンがうまく切れずに肛門からぶらさがっている。食欲がない、なんとなく動きが鈍い。
原因
ギアルディア原虫が寄生
治療
検便をして、専門医の指示に従って薬を与える



ワクモ
夜間、羽ばたきをしてかゆがっていたり、騒いだりする。ヒナに寄生すると死んでしまうことも。
原因
ダニに一種であるワクモ寄生
治療
ケージ、飼育用具を熱湯消毒する。さらにロテノン剤やピレトリン製剤をまく。これを10日間ほど続ける。