セキセイインコの食事
 

 主食
 市販のセキセイインコのエサは、好物のヒエを中心にアワとキビ(またはカナリーシード)を配合したものです。ヒエ、アワ、キビはセキセイインコだけでなく、ブンチョウやジュウシマツなどに共通したエサです。

 鳥の種類によって飼料の配合の比率は少しずつ違うのですが、セキセイインコの場合、ヒエ、アワ、キビを別々に購入して自分で配合するときは、ヒエ=7、アワ=2、キビ=1を目安にします。

 また、カナリーシードは食欲増進のために有効で、これを好んで食べるインコも多いようです。


 殻つきエサとむきエサの違い
 市販のエサには、皮のついたままの殻付きエサと、皮をむいてあるむきエサがあります。一般に殻つきエサの方が飼育の成績がよいと言われていますが、根拠はありません。

 セキセイインコは、もともと、くちばしを使って種の皮をむいて、その中身を食べていますので、殻つきエサの方が自然でしょう。運動にもなりますし、そのついばむ姿はかわいいものです。

 むきエサは、梅雨時などの湿度の高い時期はカビがはえやすいという難点がありますが、殻をむく元気のないときや、病気の鳥にとっては、とても有効です。

 殻つきエサとむきエサは季節や室温に合わせて臨機応変に使い分けるのがいいでしょう。






 栄養のバランスをとるためのエサ
 セキセイインコの主食はヒエ、アワとキビですが、主食だけだは栄養のバランスが十分とはいえません。そこで次のような副食や保険飼料が必要となります。


 青菜
 あまり好んで食べませんが、ビタミンAやミネラル源ですので新鮮なものを与えましょう。一般的には小松菜が適しています。野草ではハコベやナズナなどでもいいでしょう。青菜は一度に多く与えても、おもちやにしてしまいますので1〜2枚ずつ与えるようにします。


 ボレー粉
 ボレー粉とは、カキ殻を粉にしたもので、カルシウムをたっぷり含んでいます。特に巣引き中はじゅうぶんなカルシウムが必要になります。


 塩土
 塩土とは土と塩分を硫酸カルシウムで固めたもので、ミネラル類の補給に適しています。セキセイインコは好んで食べます。