セキセイインコを手のりにするには
 
生後3週間くらいからトレーニング開始

 生まれたヒナを。手のりに育てるのもセキセイインコを飼う楽しみのひとつです。少し手間はかかりますがヒナの成長を見る喜びは格別です。

 セキセイインコを手のりにするには、生後3週間ごろに親鳥と離して飼い主の手で育てます。生後4週間後半に入ると人を怖がりはじめますのでそのまえにトレーニングを始めます。

 ヒナを親から離すのは、満腹で眠っている夜のあいだに、そっと「ふご」に移します。「ふご」とはわらで編んであるふたつきのかごです。ふごの底にはティシュペーパーや新聞紙などを敷き、常に25〜28度くらいに保温します。

人の手からエサをたべさせる「さしエサ」の期間は約2週間ほどです。はじめは、朝から夕方まで、3時間おきくらいに食べさせていきます。




さしエサの与え方

 さしエサはアワ玉を熱湯に浸してふやかしたものに、すりつぶしたボレー粉と青菜を混ぜたものを与えます。エサが温かいうちにスプーンや竹べらにのせて、くちばしに近づけると自分から口をひらいて食べます。量はヒナが欲しがるだけたべさせて大丈夫です。

 ヒナは冷えたエサは食べませんのでさしエサは毎回つくります。市販のヒナ専用フードを与えてもいいでしょう。ヒナの様子をみながら少しずつさしエサの回数を減らしていきます。



人に慣れさせる

 10日ほどたって、ヒナの羽毛が生えそろったら、ふごから「ますかご」に移します。ますかごの底に紙を1枚敷きアワ玉やむきエサをまいておき、自分で拾い食いさせるくせをつけていきます。

 ヒナが自分でエサをたべられるようになったら、ときどき手に止まらせてエサを食べさせるようにします。手のひらでエサを食べさせる繰り返しが手のりにさせるコツです。このときヒナには名前をつけ、名前を呼んだり、口笛を吹いてエサを与えると、関連させて覚えていきます。



一緒に遊ぶ

 ヒナに飛ぶ力もついてきたら、ケージに移します。もう世話の仕方は成鳥と同じです。ケージに移してからも、1日に数回はケージから出して、手にのせてエサをたべさせます。

 そこで、落ち着いた時間をねらって少しはなれて手のひらにエサをのせ、小鳥の名前を呼んだり、口笛を吹いてみてください。これでセキセイインコがケージから出て、飼い主のところに飛んできて、手のひらに止まれば、手のりセキセイインコの誕生です。ケージから出すときには必ず窓をしめるのを忘れずに。