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アルツハイマー病はこうして進行していく

 
 アルツハイマー病は進行性の病気です。進み方は比較的ゆっくりとしていますが、個人差があります。

 発病後のアルツハイマー病は、T期からV期へとゆっくり進行していきます。T期は5年程度、U期、V期はそれぞれ8年程度かかるとされています。

 また、特徴的なのは、ほとんど寿命に影響がないという点です。身体的に影響が出るのはU期の後半からで、それ以前は普通に動くことができます。ただし、これは治療や介護など将来の計画を目安にすぎません。


T期 3〜5年くらい
記憶障害が現れはじめる

趣味にも関心をしまさなくなり、意欲が低下する

感情的になりやすい

身の回りのことはある程度自立できる


U期 5〜8年くらい

記憶障害が激しくなる

よく知っているものを認知できなくなる

料理などの手順がわからなくなり、日常生活に失敗が目立つ

着替えや入浴など、身の回りのことができなくなり、介護が必要になる

徘徊や妄想、幻覚などが多くなる


V期 5〜8年くらい

日常生活の全般で、介助が不可欠となる

食事をとることが難しくなる

昔の記憶なども忘れるようになる

失禁が多くなる

歩くことが困難で、寝たきり状態になる