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   メニエール病の治療

 メニエール病の治療は現在のところ、確固たる治療方法が見つかっていませんので、症状が進んでしてしまうと、完治させるのが困難な病気と言われています。
 そのため早期発見と早期治療がとても重要になってきます。しばらく発作がないからといって、勝手に治療を中断してしまうと、メニエール病が慢性化してしまう可能性がありますので、しっかりと治療に取り組んでいかなければいけません。

 メニエール病の治療は投薬治療と手術治療になります。薬を飲んでも発作が起こるようになり、難聴の度合いも進んでいくようであれば、手術による治療が必要になってきます。メニエール病患者の中で、手術を行うのは10%程度で、残り90%は手術をしなくても回復することが多いので、手術はあまりおこなわれることはありません。

メニエール病の薬治療
 メニエール病と診断されると、症状の状態にもよりますが、まずは通院による投薬治療が行われます。 投薬治療は、症状への対処と予防が目的になります。
 具体的には、めまいや吐き気を抑える薬、発作を鎮めるための薬、リンパ水腫の改善を目的とした利尿剤が処方されますが、安定剤や抗ヒスタミン剤が用いられることもあります。
 利尿剤には苦味や酸味が強いものがあり飲みにくいのですが、勝手に服用を中止したりせず医師に支持された通りに服用することが大切です。
 発作を鎮めるための薬を服用した後は、頭がぼんやりして眠気に襲われますが、無理せずそのまま眠ります。目覚めると症状が治まっています。

メニエール病の手術
 投薬治療によって改善が見られない重症の場合は手術という選択肢もあります。手術ができる病院や医師も、患者さんの数も限られている非常に難しいものです。
 手術には「内リンパ嚢開放術」と「前庭神経切断術」の2種類の方法があります。

内リンパ嚢開放術
 メニエール病は内耳を満たしている内リンパ液の循環に障害がおきて、内耳が水ぶくれ状態になることで起こるといわれています。そこで内リンパ嚢を切開して開放し、溜まり過ぎている内リンパ液を外に流すことでめまいを抑えます。

前庭神経切断術
 一方メニエール病は、内耳に起こる異常が前庭神経を通じて脳に伝わりめまいを起こすと考えられています。そこで、前庭神経を切断して脳へ伝達されるのを遮断する方法が「前庭神経切断術」です。
 一般的にはまず内リンパ嚢手術が行われますが、いずれの方法も一長一短あって、症例に応じて手術法が選択されます。また時間とともに手術で設けた連絡路が閉塞し再発することもあり、絶対的な方法ではありません



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