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   メニエール病の検査

 メニエール病の検査では、平衡感覚と聴力を重点的に調べます。メニエール病の特徴として聴力検査で低音部の難聴がみられます。メニエール病の検査はCTMRIを使っても分かりません。平衡感覚や聴力など、簡単な検査の他に点滴を用いて行なう検査もあります。

目振検査
 メニエール病を発症していると、黒目が小刻みに震えるといった症状が現れますので、頭を静止させたり動かしたりした時に黒目がどのような状態になっているかを検査します。頭を動かしたときの目振の様子をフレンチェル眼鏡というものを使って観察します。医師から患者の目の動きがよく分かるようになっています。

平衡機能検査
 平衡機能検査とは、目を閉じて字を書いて左右に文字が傾くか調べたり、目を閉じたまま足ふみを行ってバランス感覚を調べます。平衡感覚については、片足立ちでの「直立検査」や、つま先とかかとをピッタリと合わせた状態で立つ「マン検査」が行われます。
 万が一メニエール病を発症している場合には、以上の検査を行った時に、ふらついて直立した状態を保つことができません。


グリセロール検査
 メニエール病の難聴に対しては、グリセロールという医薬を点滴で体内に入れると聴力が改善することが分かっています。そのため、確定診断の一つとして「グリセロールテスト」と称し、グリセロールを内服した後で、聴力の改善が見られるかどうかを試験することがあります

聴力検査
一般的な聴力検査では静かな部屋の中で耳に受話器をあて、周波数の異なる音をごく微弱な音からはじめ、徐々に強い音にしてゆきます。音が聞こえたらボタンを押して合図して検査する方法です。どの周波数域の音がどのくらいの音圧レベルで聞こえるかなどを検査します。
 メニエール病の初期症状では、低音域の聴力が弱くなり、発作が繰り返されるに従って、全周波数領域にわたっての聴力低下がみられるようになりますので、聴力検査では、メニエール病に特徴的な難聴があるかどうかを調べます。

立ち直り検査
姿勢の変化があったときに立ち直る反射(体の傾きを正しい位置に修正する働き)を検査します。両足での直立検査、片足での直立検査、マン検査とあります。マン検査は足を前後に出し、かかととつま先をくっつけて立って行なう検査です。目を開けた状態と閉じた状態で行い、内耳が悪いと目を閉じているときにふらつき、脳に原因があるときは開けても閉じてもふらつきます。




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