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脳卒中の代表的な症状は、脳の血管が詰まって血液が流れなくなったり(脳梗塞)、脳の血管が破れて出血したり(脳出血)して、脳の組織が死んでしまう病気です。症状としては急に倒れて意識がなくなったり、手足がしびれたり、言葉が話せなくなったりする発作が起きます。脳出血は、昔は「脳溢血(のういっけつ)」とも言われていました。
1980年頃までは、脳卒中は日本人の死亡原因の第1位でしたが、その後、少しずつ減少していき、2004年の統計では、がん、心臓病に次いで第3位になっています。死亡率は下がってきましたが、患者数はむしろ増加しています。 脳梗塞 脳の病気のなかでも特に高齢者に多く、脳卒中の死亡の60%以上を占めるのが脳梗塞です。脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気です。脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。また症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって異なります。 ラクナ梗塞は脳の細い末梢血管が詰まるタイプで、睡眠時に多く発症します。脳梗塞の約40%の人がこの症状に当てはまります。末梢血管ですので症状が軽いため、脳梗塞だと気付かない場合もあります。比較的軽いのが特徴です。 動脈硬化によって脳の太い動脈が脂肪のかたまり(アテローム)で詰まってしまう病気で、睡眠時に多く発症します。脳梗塞の約35%の人がこの症状に当てはまります。ラクナ梗塞と違い、太い血管が詰まるので、「眠ったまま」亡くなられる方も多くいます。 「心原性脳塞栓症」 心臓内にできた血栓がそのまま脳内まで流れ込み、脳血管をふさいだときに突然の発作としておこるタイプです。脳梗塞の20%の人が、この症状に当てはまります。日中活動時に多く発症し、突然の発作として起きますが、緊急対応さえ上手くいけば、命を取りとめることが可能です。 脳出血は脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまう病気です。高血圧や、年を取って脳の血管が弱くなるなどがその原因となります。脳出血は日中、活動しているときに突然起こることが多く、半身マヒ、めまい、起立困難、意識障害などの症状が起こり、脳の機能が低下します。 |
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