過呼吸症候群(過換気症候群)についてわかりやすく紹介しています。


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過呼吸症候群の治療
 

 過呼吸の発作は、たいてい30分から1時間ほどの間に症状は自然とおさまっていくことがほとんどです。したがって、気持ちを落ち着ける方法を見つけ、いざ発作が起きたときに慌てず落ち着けるようにすることが大切です。


 過呼吸が起きたときの対処のポイントは、酸素をそれ以上摂取しないようにすることです。「苦しい」と感じていても呼吸をたくさんしてはいけません。周囲の人はリラックスするからと、つい深呼吸をすすめがちですが、酸素をたくさん吸ってしまうので逆効果です。


 けいれんを起こしているのを見るとこのままどうにかなってしまうのでは、と怖くなりますが、そのけいれんが起こることで発作は治まります。体が自らの防衛反応として筋肉にストレスをかけることでエネルギーを消費させているので、そのまま時間がたてば収まります。過呼吸でけいれんが起きたら大切なことは本人が安静にして落ち着くのが一番です。


 以前は、過呼吸状態になったときには、紙袋を用意して、口と鼻に袋を当て、自分の吐いた息を吸うペーパーバッグ法が勧められていましたが、現在では、窒息死する可能性があるなどの理由で、勧められていません。大切なことは安静にして安心させることです。また、呼吸コントロールも効果的な方法ですので、何度か過呼吸が起きた人は練習しておくといいでしょう。


 過呼吸症候群は、心理的な原因による病気であるため、症状に直接効く薬物はなく、ストレスをやわらげることや、ストレス対処法を身につけることが治療において大切となってきます。

 
 




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