過呼吸で死ぬことはないといっても「息が吸えない」、「酸素が足りない」という感覚は非常に不安なものです。それゆえ、もっと早く、強く呼吸しようとしてしまうのは当然の反応です。その結果、細胞に運ばれていく酸素がますます減っていくという悪循環により、症状は次のようにさらに悪化していきます。
・天井がぐるぐる回る。それまでのふわふわしていた感じではなく、目に入るものすべてが回っているように感じられる
・吐き気。実際に吐くことは少ないが、激しい吐き気がしばしば起きる。
・呼吸が制限される感覚。空気あるいは酸素を取り込みたいのにそれができないと強く感じる
・胸を刺すような痛み。胸を圧迫されるような痛み、胸が締め付けられる感じ。酸素が体内に入りすぎて、逆に酸素が細胞に行き渡らなくなったことで生じる
・筋肉の麻痺。全身がこわばる感じを通り過ぎ、さらに悪化すると、全身が動かなくなったように感じることもある。
・恐怖感の増大。このまま息ができなくなって死んでしまうのではないかと思うことによる。
・心臓発作や脳出血のような恐ろしいことが起こるのではないかと感じる。
さらに、過呼吸によって、体が必要以上にエネルギーを消耗するので、以下のような症状も現れます。
・ほてり。灼熱感(極度に疲労したときに感じるものと同じ)
・発汗(冷や汗を大量にかくことが多い)
・疲労感(できない息をし続けることによる)
・筋肉の疲労。特に胸部
|