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鼻の病気と症状

鼻の病気と症状

嗅覚障害

 かぜをひいたときなど、ニオイがわからなくなってしまうことがあります。ニオイは鼻腔の天井の部分にある嗅細胞に、空気の中に混じっているニオイのもとになる物質が、くっつくことで感じ取ります。かぜなどの急性鼻炎をはじめ、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症、鼻茸などによって鼻づまりが起きると、ニオイのもとが嗅細胞にうまく届かなくなります。するとニオイがわからなくなります。この空気の通行に問題があって臭いニオイを感じない状態を「呼吸性臭覚障害」といい、臭覚障害の中で最も多いタイプです。

 また、嗅細胞そのものが炎症を起こして変形してしまい、ニオイを感じなくなることもあります。かぜやインフルエンザのあと、いつまでたってもニオイを感じないなどの場合は「末梢性臭覚障害」といいます。

 治療は、鼻のなかの通気が阻害されることで起きる呼吸性臭覚障害であれば、その原因となるアレルギー性鼻炎や、慢性副鼻腔炎などの治療により改善できるようになります。その他には、頭を強く打つなどして、嗅神経が切れたり、脳の病気からニオイがわからなくなる場合があります。これもそれぞれの病気との連携で治療をしていきます。