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鼻の病気と症状

鼻の病気と症状

鼻かぜ(急性鼻炎)

  かぜとひと口にいっても、頭痛や発熱、倦怠感、咳などさまざまな症状があります。のどの痛みや発熱を伴い、そのウイルスや細菌が鼻に移り一時的に鼻の粘膜が炎症を起こした場合が鼻かぜ(急性鼻炎)です。鼻かぜの原因は80〜90%がウイルス感染です。しかも大半はライノウイルスで起こるといわれています。残りは細菌感染によるもので、少数ですがマイコプラズマによる感染のものもあります。

 通常は症状が出はじめてから1〜3週間程度で治りますから、あまり心配はいりません。治療法としては細菌感染の予防のために、解熱剤や抗ヒスタミン薬などのカゼ薬を飲むといいでしょう。ただし治りきらないうちに無理をして、鼻かぜを何度も繰り返すと、鼻粘膜が変化して慢性鼻炎になってしまうこともあるので要注意です。

 1〜3週間程度たっても鼻かぜの症状が収まらない場合は、慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)になってしまった可能性があります。その際、鼻水はウグイス色で粘着質になり、細菌感染を併発していることが殆どです。そんなときは、抗生剤の治療を受けると改善します。さらに微熱や頭痛がある場合は蓄膿症を併発していることも考えられますので、レントゲンやCT検査を受けることをお勧めします。また鼻水は透明でサラサラな状態でも、症状が長引くようなら、アレルギー性鼻炎の疑いもあります。また、毎年同じ時期に必ずカゼになるような人は、耳鼻咽喉科に相談をしましょう。