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鼻の病気と症状

鼻の病気と症状

鼻血

  鼻血にはいくつかの原因がありますが、そのほとんどは単純性鼻出血です。これは鼻を強くかみすぎたとか、つめで傷つけたとか、あるいは空気の乾燥や気圧の変化など、外的な刺激によって起きる鼻血で心配はありません。出血する場所は、ほとんどが鼻の入り口近くの「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる場所からで、ここには毛細血管が網の目状に集まっているため、些細なことで出血しやすいためです。鼻腔の奥のほうにある、太い血管が切れて起きる出血もあります。ときに動脈性鼻血もあり、口からあふれるほど大量に出血します。この場合は放っておかず、すぐ医師に診てもらうようにします。

鼻血が出たら
鼻血がでたら、上体を起こして椅子や床に座る姿勢をとり、顔をやや下に向け、何か受け止めるもの(洗面器など)を用意して、下を向いて鼻血を前方に流すようにします。横になったり、上をむいたりすると血液がのどに流れ込みやすくなります。もし血液がのどに流れ込んだは時は飲み込まずに吐き出すようにします。 血液を飲み込むと気持ちが悪くなり嘔吐することがあります。
 止血は親指と人刺し指で、「小鼻の部分」(外から触って骨が無くて硬くない部分)をつまんで圧迫します。圧迫時間の目安は15分くらいです。この際、冷たいタオルや氷のうなどで鼻を冷やすと血管が収縮するので効果があります。よく鼻にティッシュを詰める人がいますが、これは直接的な止血効果はないのであまりお勧めできません。出血が止まった後で詰め物を取ると、再度出血してしまう可能性がありますので、詰め物はしないようにしましょう。
 もし鼻血が30分以上続くような場合は救急車を呼ぶことも考えましょう。非常に稀ですが出血量が多いと輸血が必要な場合もあります。