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 チックをする子にはわけがある―トゥレット症候群の正しい理解と対応のために (子育てと健康シリーズ)
チック症(トゥレット症候群)の治し方
 
 
トゥレット症候群の治し方
 
 トゥレット症候群は、チック症を中心とするさまざまな併発症からなっており、一人ひとり異なった重さや症状をもった症候群です。

 トゥレット症候群の療育は、医療的、リハビリテーション的、教育的、心理的あるいは広く社会的働きかけをふくんだ、トゥレット症候群にあわせた総合的な働きかけが必要です。

 トゥレット症候群の全症状が出てくるのは小学校低学年であり、平均的には10歳ころです。チック症状のもっとも激しい時期は中学から高校世代にかけてであり、20歳前後より全体的には症状の軽減がみられるようになります。

トゥレット症候群への療育の基本は次の4点になります。
チック症状のコントロール
併発する症状や障害への対処
家族支援
友人関係や学校、地域環境の調整および就労と生活の質の向上

 療育の重点は、年齢の変化にともなうトゥレット症候群の経過により変わります。すなわち、発症をめぐる時期、症状がもっとも著明になる時期、その後の症状が少なくなったり固定したりする時期に分けられます。

 また、その時期に応じて主な生活の場は、家庭生活から社会生活へと広がっていきます。