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 チックをする子にはわけがある―トゥレット症候群の正しい理解と対応のために (子育てと健康シリーズ)
チック症(トゥレット症候群)の治し方
 
 
大人のチック症(トゥレット症候群)
 
 大人のチック症という病名が別にあるわけではありません。大人になってからチック症が現れるということは、ほとんどないと言われています。

 実際は子供のころに一度発症したものが続いていると考えるのが一般的のようです。子どもの頃のチック症が非常に軽度で短期間だった場合など、大人になってからの再発と気づかないこともあります。また、子どもの頃に治ったチック症が大人になってから再び出て来るケースがあります。

 幼児期に発症したチック症が、慢性化し大人になっても治らなかったと言うケースは「トゥレット症候群」と呼ばれるものです。

 大人のチック症はその症状が軽症の場合が多いようですが、その人の癖としてみられる場合や、自分でも気づかないようなわずかな動きが症状となっているもあるようです。

 しかし、症状によっては、相手に不快感を与えることもあり、チック症であるという自覚を持たずに放っておくと人間関係や社会生活に影響を与えることもあります。

 大人のチック症状は原因を特定することがむずかしく、治すのが困難といわれています。症状と上手に付き合っていく方法も模索しなければなりません。