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パーソナリティ障害(人格障害)の症状とタイプ

パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか (PHP新書)
パーソナリティ障害(人格障害)の症状

妄想性パーソナリティ障害

 妄想性パーソナリティ障害の特徴は被害妄想が強く、やたらと人を疑うということです。周囲の人の言動を常に自分に悪意があるととらえてしまいます。愛憎が表裏一体で裏切りを恐れる傾向があります。極度に疑いが深く、他人のことばすべて自分の批判へと捉えてしまいます。十分な根拠がないにもかかわらず、他人が自分を利用したり危害を加えようとしていると考えたり、悪意の無い言葉や出来事の中に、自分をけなしたり脅かすような意味があると思い込んだりします。家族に対しても根拠のない恨みや疑いを持ち続け、激しく怒る、暴力を振るうといったトラブルを起こすことがあります。

 妄想性パーソナリティ障害は統合失調型パーソナリティ障害、統合失調質パーソナリティ障害と同様、統合失調症と似ている傾向がありますが、統合失調症の発症率が約100人に1人の割合に対して、この3つのタイプはその4〜5倍の頻度で見られるといわれています。
 

妄想性パーソナリティ障害 演技性パーソナリティ障害
統合失調型パーソナリティ障害 自己愛性パーソナリティ障害
統合失調質パーソナリティ障害 回避性パーソナリティ障害 
反社会性パーソナリティ障害 依存性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害 強迫性パーソナリティ障害