18才以下の若いうちは他人に迷惑をかけることに何の良心の呵責も感じず、社会ルールを無視し、犯罪行動を繰り返します。「社会規範を無視する」、「法律を守らない」、「うそをつく」、「人を信じない」などが症状の特徴です。ささいなことにも怒りやすく、すぐに暴力行為に走る、物を破壊する、平気でうそをつくなどの行動が見られます。 トラブルを起こした自分を常に正当化し、罪の意識はなく、無反省で刑罰を受けても改めません。また15歳頃からは学校や社会のルールを守れない行動が目立ち、動物を虐待するなどの行為がみられることもあります。こうした、若い時期に現れる行動は「行為障害」、つまり非行と呼ばれます。
しかし、これが成人になっても持続し、平気でルールを破ったりする人を「反社会性パーソナリティ障害」と呼びます。したがって、反社会性パーソナリティ障害の人は18才以上ということになります。
これが大人になると、債務不履行、責任ある親の機能が果たせない、一貫性のある労働行為を続けられない、などの特徴になります。また、公共物の破壊、他人への迷惑、非合法的な職業に進んでいく、などを繰り返し起こします。
この障害を持つ人には、幼児期に「いつも叱られている」、「大切にされていない」と感じてきたことが関係していると考えられています。
|
|
|