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子猫の飼い方

 
 
 




猫の不思議な行動
 
なぜ、高いところに登りたがるの?
なぜ、毛布などをモミモミするの?
なぜ、狭いところに入りたがるの?
なぜ、捕った虫などを見せにくるの?
なぜ、読んでいる新聞の上にのるの?
なぜ、快適な場所がすぐわかるの?
なぜ、飼い主の手をペロペロなめるの?
なぜ、部屋の中を突然走り回るの?
なぜ、飼い主の帰宅時間がわかるの?
なぜ、ねこは寝てばかりいるの?
なぜ、舌をしまい忘れていても平気なの?
 


 
 気がつくと本棚やクローゼットの上に登って、じっと見下ろしているネコですが、ではなぜ高いところが好きなのでしょう。木登りのうまいネコは、その昔、野生にいたころは木に登って狩りをしていました。

 木の上は待ち伏せをしたり、襲いかかるためには便利な場所です。また、追われた時の便利な逃げ場所としても役に立ちました。

 また、高いところにいると下から大きく見えるので、敵とたたかう場合には心理的に有利な立場にたつこともできます。

 生活のさまざまな場面で、木の上を利用していたネコは、今でも高いところへのぼりたがり、高いところにいれば精神的にも落ち着けるからです。

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 ネコはときどき、毛布などやわらかいものを前足で交互におしてモミモミしていることがあります。モミモミしているときのネコはたいてい気分がよさそうで、半眼で夢見心地のこともしばしばです。

 これは、母ネコの乳を飲んでいるときの子ネコは、前足で乳首の周囲を押すことがあります。乳首の周囲を押すことで乳の出がよくなるようです。このなごりが成ネコになってもずっと続いているものです。

 この足踏みは、やわらかいものにするくせがあるので、飼い主が抱いているときにも、腹などをモミモミすることもよくあります。
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 「どうしてそんな場所がいいの・・」と聞きたくなるほど、ネコは狭い場所が好きです。やっと入れるくらいの空き箱や買い物袋などにギューギューに入り込み、満足げにしている姿は、なんとも不思議に思えます。

 それは、その昔、単独生活をしていたネコが住居にしていたのは、木の穴や岩の下などの狭くて暗いところでした。ここなら、安心して寝たり、獲物を横取りされずに食べることができたからです。

 ケガで弱っているときも、目立たない穴の中なら、ゆっくりと回復を待つことができました。そのため、今でも狭い穴ぐらのような場所は、ネコにとっては落ち着ける場所なのです。

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 室内飼いのネコでも、部屋にまぎれこんだゴキブリやクモを捕まえてくることがあります。動かなくなるまでいたぶったり、食べてしまうところを見ると残酷に思うかもしれません。でも、目の前の昆虫をハンティングすることは、肉食獣のネコにとってはごく自然なことです。

 また、捕まえるだけではなく、わざわざ獲物を見せにくることがあります。これは、親ネコが子ネコに獲物を運んでくると同じように、飼い主にも獲物を分けるつもりで持ってくるといわれています。

 ネコにとっては最大の愛情表現なので、見せにきたら「よくとったね」といってなでてあげましょう。

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 どうしてネコは、わざわざ人が読んでいる新聞や、本、書き物などの上にどっかりと座り込んだりするのでしょうか。ネコにとっては人間の読書や書き物は不可解な行為なので、「いったい何をやっているんだろう」と確認しにくるといわれています。

 また、他のことに気をとられて、いつものようにかまってくれない、そこで気を引くために、どっかりとその上に座るようです。

 そんなときは、少しつき合ってあげるようにするとよいでしょう。言葉をかけながら、なでであげるだけで満足して、どこかへいってしまいます。

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 冬はソファーの上でごろり、夏は北側の風呂場でごろり、これから洗う洗濯物の上には乗らないのに、洗いたての洗濯物の上にはどっかり。教えたわけでもないのに、どうして室内のベストポイントがわかるのでしょうか。

 それはネコの体全体が快、不快を判断するセンサーだからです。ネコは皮膚で温度をはかるだけでなく、鼻にもはかる機能がそなわっていて、快適な22度前後を的確に選び取ります。皮膚には多くの触覚神経が分布していて、はだざわりのよいものがよくわかります。

 また、匂いをかぐ細胞は人間の数倍、このような鋭い感覚で、自分にとって居心地のいい場所を選んでいるのです。
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 ネコは、普段はあまり飼い主の手をなめることはありませんが、ときにはどうしたのだろうと思うぐらい一生懸命になめてくることがあります。

 これは子ネコのころにもどって、兄弟どうしてなめ合っていた気分になってなめていると考ええられています。

 ネコの舌は、毛づくろいなどに便利なようにザラザラしているので、気持ちがいいとはえいませんが、ネコ自身は幸せな気分なので、しばらくはそのままにさせてあげましょう。

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 何のまえぶれもなく突然スイッチオンといった感じで、部屋中を走り回ったり、戸棚の上をかけ上がったりすることがよくあります。

 「どこかおかしいのでは」と不安になる必要はありません。これは、本来なら、そのすばらしいジャンプ力や瞬発力を発揮して、狩りをしているところが、室内では能力を十分に使うことができないため、思い出したようにエネルギーを発散させているのです。

 このような突然始まる大運動会は、外と家の中を自由に行き来しているネコにはあまりみられません。

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 帰宅時間がいつもと違っても、カギをあけた瞬間にネコが待ちかまえていて「ニャー」をお出迎えしてくれます。カギを開けてから飛んでくるには早すぎるし、気密性の高い今どきの家では、外の足音や匂いなどは感じないはずと不思議に思うかもしれません。

 この秘密はネコの能力にあると考えられています。ネコの耳は人間の約5倍もの幅広い音を捉えることができます。どの方向から聞こえてきても、どの程度離れているかもわかります。

 そのため、人間には聞こえない足音もネコの耳には感知されて、どこで遊んでいても、猛ダッシュでお出迎えすることができるのです。
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 ネコは「寝子」といわれるほど、よく寝る動物です。ネコの睡眠時間には食生活が大きく関係しているといわれています。

 肉食のネコは、ウマなどの草食動物と違い、一度カロリーの高いエサを食べてしまえば、あとは寝ていても十分一日を過ごせるエネルギーを蓄えられます。

 また、もともと狩猟動物なので、普段は無駄な動きをせず、寝ることでエネルギーの消費をおさえ、獲物がきたとき瞬時に動けるようにしていると考えられています。ネコがねていたらそっとしておいてあげましょう。

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 ネコはよく、ほんの少しだけ舌をだしたまま、遊んでいたり、寝ていることがあります。かわいいけど、ちょっとお間抜け・・・。

 理由は諸説ありますが、「ネコの舌は長くしなやかで、出していても疲れないため、しまい忘れる」とも。「年齢とともに口周辺の筋肉が衰えてくるため」ともいわれています。

 そんなときは、舌にそっとふれて「出ているよ」と教えてあげると、ネコは「しまった」とでもいいたげにあわてて引っ込めます。
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