アスペルガー症候群の子供の特性は知的な遅れはありませんが、学習面での「得意分野」(規則を覚えることや、型どおりの手順えお用いること等)と「不得意分野」(自分で考えて答えを導き出したり、想像力えお働かせること等)がはっきり分かれていることです。
生まれつきの特性である不得意分野でできないこともありますが、無理に興味の場をひろげるより、苦手な分野は無理強いせず、得意分野を十分に伸ばしていくのが望ましい対応といえます。
併せて、日常生活に必要な最低限の常識を身については教える必要があります。今後、子供が社会の中で生きていくためには、最低限の常識は必要になるからです。それには、感情に訴えるような説得の仕方は避けて、「こういうときにはこう対処するものなのだ」というふうに、状況と対処法をセットにして教えるのが効果的です。
子供の行動を無理に変えるのではなく、行動の背景にある認知の違いをよく理解して適度な距離で接することが大切です。
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