子供のアスペルガー症候群について正しく理解するための基礎知識

　アスペルガー症候群の子供は、3〜4歳から文字や数字、記号などに強い興味を示し、ときに驚異的な記憶力を発揮することがあります。これは非常に狭い分野で豊富な知識や能力をもつ特性で、「サバン症候群」と呼ばれ、自閉症の子供にも多くみられる特徴です。

アスペルガー症候群の子供は変化するものが苦手なので、どんな反応をするか予測がつかない「人」よりも、変化のない「物」に安心感をいだきます。そのため、例えばカレンダーの暗記や漢字、すぐれた音楽能力など、一対一で対応しているものはアスペルガー症候群の子供にとっては大変に安心感のあるものですので、興味が深まり、大人を驚かせるような記憶力を見せることがあります。