高血圧や糖尿病などの生活習慣病はコントロールすることによって悪化するのを防ぎ、また二次的な病気の発症を防ぐことに治療の目標がおかれています。同様に耳鳴りについてもこのコントロールするという考え方が重要です。 耳鳴りのうちでも特に、以前からあった感音難聴に伴う耳鳴りについては、これを確実に消失させる治療法はまだ見つかっていません。しかし、耳鳴りがあっても日常生活を問題なく送れるようにコントロールすることは可能です。治療はまずこのレベルになることを目標にするのがよいと考えます。もちろん耳鳴りが消失してくれればそれにこしたことはないのですが、なかなか期待できないことが多いのが現状です。 たとえ耳鳴りがあっても静かな場所にいるときや、意識したとき以外、気にならないというレベルまでコントロールして、その後はしばらく「耳鳴りとともに生きる」ために、耳鳴りに関する説明をきちんと受けて過ごす必要があります。 耳鳴りがどうしておきるのかは不明ですが、耳鳴りのことをしっかり理解しておけば、少なくとも不安を減らすのには役立ちます。 |
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