ADHD(注意欠陥/多動性障害)について説明しています。

優先順位をつけることが苦手

診察を受ける子ども

ADHDの人は、自分が置かれている状況を的確に判断することが苦手です。与えられたことに対して、優先順位をつけてこなしていくことができません。

 

目先の作業にとらわれてしまい。重要度の高いものから終わらせようという気持ちが起こりません。また、やらなければいけないことがいくつも重なると、バランスよく進行させることができません。

 

また、数人の仲間と協力して何かをする場合には、相手の都合や作業の進み方などを総合的にとらえることができない人がいます。突然感情的になったり、衝動的に行動してしまったりして、周囲の人に迷惑をかけてしまいます。

 

興味の持てる新しい仕事などは、比較的よくできるようですが、途中で飽きてしまったり、持続力が持続できず、ぺースダウンすることも多くあります。


効率よくできない

ADHDの人は注意の持続力が足りない傾向にあり、毎日の決まった家事などの仕事がうまくできていない人が多いようです。

 

女性の場合、結婚すると家庭で掃除や炊事、洗濯などをすることが多いため、休むヒマもあまりありません。通常、毎日は同じような仕事のくり返しですが、ADHDの傾向をもつ人は普通の生活を上手にコーディネートしていくことが難しいのです。

 

時間配分をしているつもりでも、掃除が途中なのに食事の用意をはじめてしまったり、買い物に時間がかかって夕方になっても家事が終わらなかったり、という状態になってしまうことも多いようです。

 

しかも、女性はきちんとしているというイメージがあるため、家事がこなせないと「ダメな女性」だとみられてしまい、自信を失って情緒不安定になってしまう人もいます。

段取りをつける4つのコツ

1.やるべきことを書き出す
ADHDの場合、日々の家事がこなせない人が多くいます。毎日同じことのくり返しのはずなのに、その場でやらなければならないことが発生すると、そちらに気持ちが向いてしまい、当たり前のことができなくなってしまいます。

 

決まった時間に食事やお風呂のしたくをしたり、掃除の手順を決めておくことが大事です。やるべきことは書き出しておき、少しずつでもこなしていきましょう。

 

 

2.ひとつずつ終わらせる
毎日同じ家事をしていると、刺激が少なくて持続できない人がいます。普通の家事がこなせないために、生活そのものが楽しめなくて落ち込むことにもなります。

 

しかし、すべてのことをやろうとせずに、まずは最低限の家事を実行しましょう。はじめたことは中途半端にしないで、必ず終わらせるクセをつけるようにします。

 

 

3.リミットを決める
日常の家事を行なうとき、やりたくないことを先延ばしにしたり、中途半端で終わらせたりするタイプの人は、バランスよく作業する習慣をつけるようにします。そのためには、何事も「いつまでにする」という時間の制限を決めるといいでしょう。

 

ここの掃除は○時まで、料理は○時に、この仕事は週末に・・・というように、短い時間で集中してこなせるように段取りを組んでいくようにしましょう。

 

 

4.完璧を目指さない
完璧に家事をこなそう、育児をしっかりやろうなどと気をはっていると、ストレスが蓄積してしまいます。そうすると、落ち込んでうつ病になってしまう人もいます。

 

1日のスケジュールや週間スケジュールを決めるときは、リラックスする時間も作るようにします。何もしないでゆっくりすごしてもいいですし、趣味の時間を持つのもいいでしょう。安定した気分で毎日が過ごせるように、ストレスを上手にコントロールするゆとりを持ちましょう。

 

事前に決めたスケジュールがこなせたら自分で自分にごほうびをあげるのもいいでしょう。

 

 

 

 

片付けかたがわからない
部屋はいつも散らかりっぱなしで、使ったものを収納したり衣類を整理整頓したりするのが苦手な人がいます。こうした片付けができない人はADHD(注意欠陥/多動性障害)の可能性があります。

忘れ物が多い
忘れ物は不注意からくるADHDの特性のひとつです。前もって準備していても、わかっていても忘れてしまうので、自分でも落ち込むことが多くあります。

しまっておいたはずが見つからない
ほかのことに注意がまぎれて、片付けることまで注意がいかないため、必要な物が置きっぱなしの物の下にいってしまい、探しても見つからないことがあります。

優先順位をつけることが苦手
ADHDの人は、自分が置かれている状況を的確に判断することが苦手です。与えられたことに対して、優先順位をつけてこなしていくことができません。

効率よくできない
ADHDの人は注意の持続力が足りない傾向にあり、毎日の決まった家事などの仕事がうまくできていない人が多いようです。

仕事の期日が守れない
スケジュールを守ることができず、約束の日までに仕事が終わらなかったり、完璧に仕上げられなかったりします。

事務処理が苦手
ADHDの人は事務処理が苦手です。また、大事なことを忘れないように、何度もチェックしても忘れてしまうのは不注意の特性が原因です。

初歩的なミスが多い
社会にでたとき、単純作業や日常の業務がこなせない人がいます。ADHDの人は、目先のことに気をとられがちです。単純作業やくり返しの作業の途中に飽きてしまって、ミスをしてしまうことがあります。

思ったことをすぐ言ってしまう
思ったことをすぐに口に出してしまう傾向があるので、周囲の人から見ると、よく考えないで発言していると感じられ、理解してもらえないこともあります。

しょっちゅう遅刻する
出発前には余裕があったはずなのに、ギリギリになってから準備を始めるため、いつも遅刻をします。まわりの人からは時間にルーズだと思われ、ひんしゅくを買ってしまいます。

衝動買いが止まらない
衝動的な行動が多く、計画性がないため、買い物に出かけると自分が欲しいと思ったものを次々と衝動買いしてしまうことがあります。