ADHD(注意欠陥/多動性障害)について説明しています。

ADHDは才能でもある

診察を受ける子ども

ADHDに人はあれこれ気が散り、ひとつのことを継続して行うのが苦手です。しかし、この特徴がいい方向に働く場合もあります。既成のルールや常識にとらわれない特徴も、誰も思いつかなかったような新しいアイデアを生み出す、直観力にすぐれるなどと創造性や独創性。また発想の柔軟さにつながることもあります。

 

芸術家や発明家、起業家などの中にはこんな面をうまく生かしている人もいます。衝動的に反応してしまうという面は、すばやい判断が求められる局面では俊敏さ、卓越した行動力ともなります。こうした特長は緊急性をともなう職種では重要な資質ともなります。

 

ある分野において際立った活躍をした有名人の中にはADHDであったか、またはその傾向があったかも知れないと思われる人は少なからずいます。そして、ADHDの特性の中には人並みはずれた芸術的才能や知能、運動感覚などを持っている人が多いと言われています。

 

現代のADHDとされる有名人では、俳優のトム・クルーズ、スポーツ選手ではバスケットボールのマイケル・ジョーダンや政治家の元アメリカ大統領ビル・クリントン、日本では長島茂雄さんや黒柳徹子さんなどがそうだと言われ、過去に偉人と呼ばれた人もたくさんいるようです。

 

ADHDの有名人は思っている以上に多いことに驚かされるとともに、マイナスイメージばかりではなく、社会に名を残すほど活躍する人も多いのです。