現在のところ、根本的にアスペルガー症候群を治す薬はありません。ですので、症状をみながら「本人のつらい症状」を軽減するための治療が行われます。
アスペルガー症候群に人は、何らかの心の傷を負っていることが少なくありません。ですので、うつ病、不安障害、アルコール障害などの二次障害に悩まされている人は大変多くいます。そのため、治療薬は抗うつ薬や抗精神病薬、気分安定剤を用いて治療を行います。
また「デイケア」による治療もあります。
大人のアスペルガー症候群の人がもっとも困るのは、社会性や、対人コミュニケーションの障害があるために、社会にうまく適応しにくいという点です。そこで大人のアスペルガー症候群の治療では、「デイケア」という手法を用いることがあります。デイケアは医師をはじめ、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士など多くのスタッフを交えて行います。グループでお互いの悩み事を話あったり、作業活動をしたりすることを通じて、社会での対応の仕方を学んで行きます。
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