あなたの身近に存在する大人のアスペルガー症候群の方を正しく理解するためのポイントを解説します。


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大人のアスペルガー症候群が増えている

 少し前までは、アスペルガー症候群は生まれつきの障害のため、本人自身は「自分はどこか他の人とは違っている」という自覚はあっても、アスペルガー症候群のことを知らないために、病気とは意識しなかったということがあります。

 しかし、社会に出ると、一生懸命やっているのに仕事が上手くいかない、相手の説明がうまく理解できない、人間関係がうまくいかない等々、また周囲から「変わっている」と言われたり、うとまれるなど、「生きづらさ」が現実のものとなり、その結果、様々な情報を集めて「自分はアスペルガー症候群なのではないか・・」と感じて、受診するというケースが増えているようです。

 アスペルガー症候群の特性である「がんこ」「こだわりがある」「空気が読めない」「反復的な作業が得意」「記憶力がいい」「仲間と群れない」といった症状は個性的な性格傾向ということもできます。

また、インターネットなどの普及により「アスペルガー症候群」の認知が高まってきたせいもあり、病気を自覚する人が増え、そのため患者数が増加しているという面あります。

 ただし、必ずしもすべてがアスペルガー症候群のせいでもないケースもありますので、アスペルガー症候群に詳しい専門医に相談することが大切です。


大人になっても発達障害は残る

 アスペルガー症候群の症状には、「社会性の欠如」「コミュニケーション能力の欠如」「強いこだわり」などがありますが、知的障害はない「発達障害」です。

 この、発達障害は発達中のこどもの病気と思われがちですが、その特性は大人になっても基本的に変わることはありません。

知的能力の高い、アスペルガー症候群の場合は、他の発達障害(自閉症、ADHDLD)に比べて気づきにくい面もありますが、やはり子ども時代には、アスペルガー症候群特有の何らかのエピソードを持っています。

発達障害は、遺伝的な素因も含めて、母親の胎内にいるうちから形成される「脳」に機能障害が起こる生まれつきの病気ですので、その特性は大人になっても基本的にはかわりません。

 ただし、成長にしたがって治療や訓練を受けたり、上手な対処法を学習していくことで、大人になって社会生活を送っていくことは充分に可能です。