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うつ病の原因

 
 
うつ病の要因 

 
うつ病の要因 
うつ病になりやすい性格 
増えているうつ病

 
 うつ病の要因
 うつ病がなぜ起こるのか、その原因やメカニズムについてはまだ研究中ですが、うつ病は神経伝達物質のうちでも特に意欲や気分を調整する働きを持つ「セトロニン」や「ノルアドレナリン」などの量が減ることが、抑うつ症状などを引き起こす要因となっていると考えられています。またうつ病の発症には、もともとの性格や考え方と環境なども深くかかわっていることが知られています。

 うつ病について、特に「心が弱いから」うつ病になるのではないかと思っている人もいます。しかし、これは誤りです。うつ病は心の弱さから発症する病気ではありません。むしろ「まじめでコツコツ」やるタイプの人が、強いストレスや、急激な変化に直面したときに、いままでのやり方やペース配分をうまく調整できないと、疲労や苦悩を抱えやすくなり、それがうつ病の一つの要因となると考えられます。

 特に、社会の構造やシステムが急激に変わりつつある現代社会では、本来は好ましい性格であっても、変化に対応することが苦手な人にはかかるストレスが大きくなります。そのことが、うつ病が急増している一因と考えられます。

 うつ病の発症にはストレスの大きさと強さが関係しますが、ストレスの大きさや強さは、その人の物事の受け止め方や、ストレスにどのくらい耐えられるかによっても変わってきます。ストレスを感じやすい人にとっては、たとえひとつひとつは小さなことであっても、それが積もり積もれば大きな負担となってきます。

 自分はストレスに強いと思っている人でも、突然大きなストレスに襲われることもあります。例えば、身近な人が急に亡くなったりしたときなどです。このような不意打ちのストレスがうつ病を招くケースも少なくありません。この点で、うつ病は誰にでも起こる可能性のある病気といえるでしょう。


うつ病になりやすい性格
  うつ病の起こりやすい性格で代表的なものが「まじめで几帳面」、「コツコツと努力を惜しまない」という傾向があります。これは「メランコリー親和性性格」といわれるものです。ほかにも「責任感が強い」、「仕事熱心」、「凝り性で完璧主義」、「秩序を重んじる」、「他人に気を使う」、「人の頼みを断れない」などとといった特徴もあります。

 このような傾向のある人は周囲からの信頼も厚く、いろいろなことを頼まれたり、ww相談を受ける場面が多くなります。その結果、多くの仕事やストレスを抱えることになり、それがうつ病を招く一因となっている可能性があります。


増えているうつ病
  うつ病になる人が増え続けています。その要因として、かさむ過重労働、競争社会のプレッシャーなど、さまざまなことが関係していると考えられます。

 その背景には、うつ病に関する知識が広まり以前より受診する人が増えていること、また新しい診断基準が普及して診断が容易になったことなども関係しています。

 しかしそれは、以前はうつ病と知らずに苦しんでいた人がかなりの数になるということにもなります。そういったことから今後も増え続ける可能性があるといえます。


 うつ病はだれもが発症する可能性のある病気です。本人がうつ病で苦しんでいても、うつ病の症状が本人の心の中で起こることや、身体的な検査で異常がないために。まわりも「気のせい」、「気の持ちよう」と片付けてしなう傾向にあります。また、他人に心配をかけまいとして、本人が症状を口にしなかったり隠すこともあります。

 うつ病の人は、一般にまじめな性格に人が多いといわれます。そのため、仕事に誠実に向き合い、ギリギリのところまで頑張ってしまいます。そのため、どうにもならない状態になってはじめて、周囲が異変に気付く、ということも少なくありません。