腰痛にはさまざまな原因がありますが、最も多いのは加齢などによる腰椎の変形によるものです。最も顕著なのが髄核に含まれていた水分の減少です。赤ちゃんのときは90%以上の水分を含んでいますが、70歳ぐらいになると65%ぐらいに減少してしまいます。そうすると弾力性が失われてクッション的な役割が果たせなくなるため、椎体に押されて線維輪に負担がかかり、亀裂が入るようになります。また、椎体同士が正常な状態を保てず、ぶつかりやすくなり、靭帯の変形も加わった結果、椎体のふちに骨を増殖させます。
椎間板の負荷を受け止める力が減ってしまうと、椎間関節へその分の負担がかかるようになります。椎間関節にも加齢による変形もありますが、さらに負担が増えることによって変形が起きやすくなるのです。
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