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腰椎椎間板ヘルニア

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアの治療
腰椎椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアの手術
働き盛りの男性に多い「腰椎椎間板ヘルニア」
腰椎椎間板ヘルニアと消炎鎮痛剤
腰椎椎間板ヘルニアとコルセット

 腰椎との間にあり体の衝撃や負担を吸収するクッションの役割をしているが椎間板です。椎間板は年齢とともに次第に衰えてきますが、そのために椎間板の内部の髄核が飛び出してしまった状態を椎間板ヘルニアと言います。椎間板が飛び出ているだけなら特に意識されることはありませんが、飛び出したものが脊髄神経を圧迫するために鋭い痛みや痺れが生じます。

 腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛だけでなく、脚の痛みを伴うのが特徴です。脚のふとももからひざ、ふくらはぎの裏側に猛烈な痛みが走り、その痛みはナイフで刺されていると表現されることもあります。ヘルニアが坐骨神経を圧迫するためで、坐骨神経痛とも呼ばれています。

 痛みは安静にしていてもみられることがあり、せきやくしゃみなどで腹圧をかけると悪化するという特徴があります。特に前かかみの姿勢がつらく、靴下をはくなどの動作が難しくなります。脚や腰の痛みだけでなく、筋肉のまひにより歩きにくい、脚がもちあげにくいといった症状が出ることもあります。重症になると排尿障害が起きる場合もあります。


 
 腰椎椎間板ヘルニアの治療は、保存療法といわれる温熱療法や牽引療法、電気療法や鎮痛剤などの薬物療法で行われます。手術をしなくても7090%の人の症状はよくなっています。手術が必要なのは、痛みが数ヶ月たっても治らなかったり、尿や便が出ないなどの膀胱直腸障害や、まひがみられたりする場合に限られます。

 または、症状が少しはよくなっても、仕事に支障をきたすために手術を受けるといったケースもあります。ヘルニアは、比較的働き盛りに多い病気なので、社会的理由で手術を選ぶ人も少なくありません。

 手術によりヘルニアを摘出し、神経の圧迫が取り除かれれば比較的早く痛みは治りますが、多くの場合、時間が経過することにより縮小したり消失したりすることが認められています。ですから、緊急に手術を必要とする場合以外は、保存療法で自己治癒力により症状の経過をみることになります。いずれにしても、専門医とよく相談しながら治療法を選択していくのがよいでしょう。

 
腰痛、ぎっくり腰、また椎間板ヘルニアにおいてもその原因は「姿勢の歪み」にあることが殆どです。毎日同じような姿勢を続けたり、重い荷物等を持ち上げる、寝不足により筋肉の回復が不十分、ストレスが重なる等々、椎間板ヘルニアの原因となる要因は、現代社会に生きている限り全員がその危険性を持っていると言えそうです。

 そして、その根本には人類が二本足歩行を開始したために、下位腰椎に過剰な負担がかかりやすくなっていること、椎間板という組織は加齢とともに早くから老化しやすい組織であり、損傷されやすいということがあるようです。


 ほとんどのヘルニア患者さんは保存療法を続けていると、ヘルニア部位の萎縮が見られ、痛みがほぼ無くなるケースが多いのですが、保存療法を3ヶ月程度続けても効果が得られないときは手術が考慮されます。また、一般的に排尿障害がみられるとき、筋力の低下、激しい痛みを伴う場合などは手術が必要となります。
 手術は様々な方法がありますが、その主流はラブ法といわれる摘出手術です。全身麻酔をし、背中側から56cm程度切開する手術です。腰椎の一部を削り、脊髄神経を圧迫し痛みの原因となっていたヘルニアの切除、摘出を行います。手術時間は30分〜1時間くらいで、1週間から3週間くらいで退院できます。
 また、近年では、内視鏡や顕微鏡を使って髄核を切除する手術も行われています。ラブ法よりも背中の傷口が小さく、感染の危険性も少ないといった利点があります。



 椎間板の中にある髄核が線維輪の断裂やすき間から背側のほうに飛び出すことにより、神経根を圧迫、障害するのが腰椎椎間板ヘルニアです。ヘルニアとは、体の組織、臓器などが、本来あるべき部位から飛び出すことを指しています。

 2030代の比較的若い男性に多く発症するのが特徴で、若いほど髄核に弾力があるため、線維輪から飛び出しやすくなっているからです。高齢者の場合は、老化した線維輪も一緒に飛び出す場合もあります、

 主な症状は脚の痛み(下股痛)と腰痛です。下股痛はヘルニアが坐骨神経を圧迫するために起こるので、坐骨神経痛とも呼ばれています。ヘルニアが小さければ症状もあまり強く出ませんが、大きくなれば神経根を圧迫する力が強まりますので、症状も強く現れます。

 痛みは安静にしていてもみられることがあり、せきやくしゃみなどで腹圧をかけると悪化するという特徴があります。特に前かがみの姿勢がつらく、靴下をはくなどの動作が難しくなります。脚や腰の痛みだけでなく、筋肉の麻痺により歩きにくい、脚がもちあげにくいといった症状が出ることもあります。重症になると排尿障害が起きる場合もあります。


 腰痛の痛み止めの内服剤として主に用いられるのは消炎鎮痛剤です。腰椎椎間板ヘルニアの場合は、腰ヘルニアに圧迫された神経の周囲に生じる炎症を抑えることで、痛みを和らげます。消炎鎮痛剤は短時間型および長時間型に分かれます。短時間型は効果が早く表れるので急性期の腰痛に向いており、長時間型はある程度痛みが緩和されてきた慢性期に用います。

 消炎鎮痛剤で注意する点は、消化管障害を中心とした副作用が生じやすいので食後に服用し、また消化器系が弱い人には粘膜保護剤との併用がすすめられています。

 また、腰椎椎間板ヘルニアは自然治癒することもありますし、西洋医学である手術によりヘルニアを切除すれば治る病気です、ただし、手術をしても510%ほどの割合で再発する可能性はあります。

 
 人間の腹部は、水や空気で満たされた風船にたとえられます。風船は、まわりからぎゅっと締めると、上下に伸びます。コルセットには、腹部を締めることにより、腹圧を高め、上下からかかる力を跳ね返す働きがあります。脊椎や背筋にかかる負担が軽減して、痛みが軽くなるのはこのためです。

 そこで、腰椎椎間板ヘルニアは、線維輪の損傷部位が落ち着くまで、コルセットを装着することがすすめられます。しかし、長期にわたって装着していると、腹筋や背筋などを使わないために、脊柱の動きが制限されたり、筋力が低下したりして、二次的な腰痛が生じてしまう原因になることもあります。コルセットをつけるときは、痛みがあるときだけにして、軽くなってきたら、少しずつはずすようにします。

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