寒いとどうしても筋肉は硬くなってしまいます。このような状態のまま、無理に筋肉を伸ばそうとすると、筋線維を痛めてしまいます。寒さによって神経も過敏になっているので、痛みも感じやすくなります。筋肉や腱などの組織の含まれているコラーゲンは、温度が高いとその柔軟性を増す性質があります。体を冷やす服装を避け、保温することは、理にかなったことといえるでしょう。
　ただし、ぎっくり腰など、急性腰痛の治療においては、まずは冷やすのが原則です。温めると、かえって症状が悪化することがあるので注意してください。