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痛風(つうふう)・高尿酸血症とは

痛風はある日突然、激痛を伴う発作に襲われるまで、ほとんど自覚症状がありません。痛風は昔から「ぜいたく病」などと言われてきましたが、食生活が豊かになった今では、30代で痛風になる人も増加しています。痛風の原因となっている「高尿酸血症」は尿酸値をコントロールすることで改善することができます。 痛風の症状・原因・治療

 痛風はビールを飲みながらでも治る! 改訂版 (小学館文庫)

 

痛風は食事療法で改善できます

痛風を改善するためには、肉やレバーなどのプリン体を多く含む食品を取り過ぎない、そしてアルカリ性の食品をできるだけ多く摂取し、お酒などのアルコール類の摂取を控え、水分をしっかり摂ることで改善できます。
※プリン体=痛風の原因となる尿酸が作られる動物性食品
 
摂りすぎると痛風になりやすい食品
プリン体が特に多い食品(100g中に300mg以上含まれる)
あんこう肝、いさき白子、鶏レバー、まいわし干物、煮干し、干ししいたけ
プリン体が多い食品
(100g中に200〜300mg含まれる)
豚レバー、牛レバー、かつお、まいわし、大正エビ、まあじ干物、さんま干物

尿酸値を下げる食品
尿酸は尿をアルカリ化すると溶けやすくなるため、尿をアルカリ性にする食品を積極的に食べることで酸性尿を改善できます。肉食中心の食生活をしていると、尿は酸性に傾きます。一方、野菜やきのこ、海草、果物などは尿をアルカリ化する食品です。ただし、果物は糖分が多いのでとり過ぎには注意が必要です。海藻類(わかめ、ひじき、昆布)。野菜類(ほうれん草、ごぼう、ニンジン)。イモ類(里芋、さつまいも、じゃがいも)。果物類(メロン、バナナ、グレープフルーツ)
 


アルコールは控えめに
アルコールを飲むと、尿酸の産生が促されると同時に排泄される能力は低下してしまいます。飲むときは適量が大切です、適正なアルコール量の目安としは、ウイスキーならダブル1杯程度です。特にアルコールの中でもビールは最もプリン体が多く、ウイスキーの約50倍、ワインの約15倍、日本酒の約5倍にもなります。高尿酸血症や痛風の人はビールは避けるようにしましょう。
 


水分を十分に取る
尿酸は尿から排出されるので、尿の量が多い程、たくさんの尿酸が排出されます。尿量は通常1日に1〜1.2リットルですが、高尿酸血症の人は1日に2リットル以上の水分をとるように心がけます。水分は塩分や糖分や炭酸が含まれない水、ウーロン茶、お茶、麦茶、緑茶がよいでしょう。
 

 

痛風をもっとよく知るために

 
       
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