帯状疱疹は帯状疱疹ウイルスに対する免疫が弱まったときに発症しやすくなります。水ぼうそうにかかったり、水ぼうそうのワクチンを接種すると、ウイルスに対する免疫ができますが、20年くらいたつとその働きが低下していきます。そこで、水ぼうそうのワクチンを大人になって打てば、免疫の力を再び高めて帯状疱疹の発症を防ぐことができます。
帯状疱疹の発症するピークは20歳代と50歳代です。20歳代は、子どもの頃にできた免疫が、この年代で弱まるためですが、50歳代からは加齢により免疫自体が弱まることが原因となります。
赤ちゃんの時に水ぼうそうにかかった人も、ワクチンの予防接種をした人も、20歳になる頃に再びワクチンを接種し、50歳頃にさらに接種すると帯状疱疹の発症は一生食い止めることができます。しかし、水ぼうそうのワクチンは保険の対象外ですので、お金がかかります。発症するかどうかわからない帯状疱疹にたいして20歳と50歳にワクチンの接種をするのはもったいないということもあります。
帯状疱疹は高齢になって発祥すると薬をつかっても治りが悪く、症状もひどくなる傾向にありますので、50歳頃にワクチンを接種しておけば、帯状疱疹後神経痛もほぼ予防できます。逆に、若い年齢で発症した帯状疱疹は多くが軽症であるため、わざわざワクチンで予防する必要がないという考え方もあります。いずれにしても、自身のライフスタイルや人生設計などをもとにワクチンの接種を考えてみてはいかがでしょう。
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