帯状疱疹の痛みは、発疹が出る前から始まり、大抵の場合は、痛みは発疹がでると同時に消えてしまいます。ところが一部の症状では、皮膚の症状が消えた後も傷みが残る場合があります。これが「帯状疱疹後神経痛」です。通常は3ヶ月以上続くものを帯状疱疹後神経痛といいますが、長い場合ですと数年と長期にわたります。
帯状疱疹後神経痛の発生率は帯状疱疹になった人の約3%で、60歳以上の高齢者に多く見られます。20歳代や30歳代の若い人の場合は痛みが残ることは少なく、ほとんどが50歳以上、とりわけ60歳以上の場合は約半数の人になんらかの痛みが残っています。3ヶ月後には約25%、6ヶ月後には約9%の人たちが痛みが残っています。
帯状疱疹の痛みはピリピリと焼けるような痛みで、服などが患部に触れても痛いといわれるほど、ひどい痛みの人もいますが、ほとんどの人の場合は軽めで、ひどい痛みに悩まされる人は多くありません、通常この痛みは3ヶ月から6ヶ月の間に徐々に治っていきますが、中には5年、10年たっても痛みが残る人もいます。痛みが激しい人の場合は、その苦しみは大変なものです。
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