帯状疱疹後神経痛の抹消神経は変性していますので、それを元にもどすのには困難で時間がかかります。治療は痛みを取り除くことが主になりますが、ところが帯状疱疹後神経痛の場合は鎮痛薬の効果がほとんどない、という困った特質があります。
そこで、痛みを完全に取り去るのではなく、痛みが気にならない程度にまで軽減させて、痛みと付き合うといった考え方で治療を進めます。帯状疱疹後神経痛の痛みをとる方法は一人ひとり異なりますが、帯状疱疹後神経痛の痛みに対応したさまざまなコントロール方法が見出されています。
治療の主体は、薬の服用と、局所的な痛みを神経ブロックや特殊な痛み止めなどで抑える方法をとります。これらの効果は一時的なものであり、効果の持続時間に限りがあります。しかし、帯状疱疹後神経痛は時間がかかってもやがては軽減していく病気です。激しい痛みの時期を、こうした方法で取り除き、乗り切っていくことができれば、痛みは徐々に軽くなっていきます。
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