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帯状疱疹の治療は、できるだけ早めに皮膚科などを受診して抗ウイルス薬による治療を開始することが必要です。最初は痛みが少なかったり、発疹も少しであっても悪化することがあるからです。
帯状疱疹ウイルスの抗ウイルス薬は、ウイルスを殺す薬ではなく、ウイルスの増殖を防ぐための薬です。したがってウイルスが増えてしまった段階ではあまり効果が期待できません。「発疹が出た」「水ぶくれになった」といった初期の段階で服用することが必要です。
早期の抗ウイルス薬の服用は、治癒を早めるだけでなく、帯状疱疹後神経痛を予防する効果があると言われています。また、痛みが激しい場合や、麻痺がみられる場合には、ステロイド薬を飲むか点滴をして炎症を抑えることもあります。
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帯状疱疹の「痛み」は、ウイルスによって神経組織が傷つけられることによって生じる痛みです。人によって痛みの程度は違いますが、はじめのうちは軽かった痛みがだんだん激しく変わることもあります。
帯状疱疹の治療では、痛みはがまんしてもいいことは何一つありません。痛みをとることは治療を長引かせず症状を悪化させないためにも大切です。激しい痛みを放置しておくと、神経はいつまでも繰り返し刺激を受けつづけます。神経組織はこのような状態に耐えることができず、やがて変形を起こしてしまいます。それが「帯状疱疹後神経痛」です。こうなると痛みは慢性化して、数ヶ月、数年と長い期間にわたって続くことになります。痛みを取り去り神経を楽にしてあげることが大切です。
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帯状疱疹の痛みがあまり激しい場合には、薬をのむだけでは症状が改善しないことがあります。こうした場合用いられるのが「神経ブロック」という方法です。
神経ブロックとは、痛みを感じる部分の神経組織やその周囲に局部麻酔を注射して痛みを抑える方法です。局部麻酔によって神経組織は何も感じなくなり、刺激を脳に送ることもなくなります。痛みを感じないために神経が休息できるのです。その結果、痛みで緊張していた患部の血行もよくなり、症状が改善されます。
神経ブロックは専門的技術が必要になるために、麻酔科やペインクリニックなどがある病院でなければ治療を受けることができません。痛みはがまんしてもいいことは何一つありません。早めに取り除いてしまうようにします。
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