関節リウマチの症状と治療

関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されてしまい、関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。関節は腫れ、激しい痛みを伴います。関節を動かさなくても痛みが生じるのが関節リウマチの特徴です。関節リウマチは死に至る病気ではありません。早期治療ができれば2〜3年で治癒できます。しかし油断していると一生付き合わなければならない厄介な病気でもあります。  関節リウマチの症状と治療

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関節リウマチはこうして進行

関節リウマチの初期における特徴的な症状は、朝の起床時にみられる関節のこわばり(朝のこわばり)です。目覚めたときに、両手指の関節がこわばって動かしにくくなることです。こわばりはしばらくしてとれますが、それが1時間以上続くとリウマチの疑いがあります。
 
 症状が軽い間は、数分間でこわばりも解消され、関節も動かすことが出来る様になりますが、症状が進んでくると2時間や3時間もこの症状が続くようなります。

 この、こわばりがどの程度継続するかがリウマチの進行度合いを知る手がかりになります。関節リウマチは関節症状のほか、しばしば脱力感、倦怠感、全身の痛み、微熱など全身の症状などの全身症状を伴うこともあります。

関節リウマチの症状が進行していくと、痛みやこわばりを感じる関節が、手指の関節、足の指の関節、ひじ、ひざ、首、あごなどの関節に広がっていきます。しかも、左右両方に炎症がおこるのが特徴的で、痛みやこわばりだけでなく、腫れや発赤、さわると痛く熱感があるなどの症状がみられます。

 さらに炎症が進むと滑膜の炎症が進んで関節が破壊され、機能障害のある場合は、人工関節に置き換えたり、炎症によって切断されてしまった腱(けん)を修復するなどの手術が行われます。しかし、近年ではこのようなことになる前に早く治療に着手すれば、その進行をかなり抑えることができるようになりました。関節リウマチは早く診断を受け、早期に治療を始めることが大変重要です。

 

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