繁華街やデパートのような場所に行くのが怖くなる病気です。特に閉じられた場所、エレベーターや車、飛行機などに乗ろうとすると悪寒を感じその場から逃げてしまう病気です。たとえば、エレベーターの中で発作が起きた人は、エレベーターに乗れなくなりますし、家に一人でいたときに、起きたときには、一人でいるのが怖くなります。これが広場恐怖で、外出恐怖とも言われます。
この広場恐怖はその場所に怖さを感じるのではなく発作が起きたときにすぐ逃げ出せない、あるいは助けを求められないのではという予感から体に異常をきたし、動くことができなくなり発作などが起こってしまうのです。パニック障害では、少なくとも3分の1から2分の1の人に広場恐怖が伴うといわれていますが、必ず併発するわけではありません。回避行動がみられない人もいます。
広場恐怖の治療はSSRIや抗不安薬などの薬物療法と行動療法を併用して治療を行います。行動療法では少しずつ目的地に近づいていき、最終的には目的地にたどりつかせる方法をとります。例えば電車に乗る場合を例にとりますと、まず一つの駅から次の駅までを目指します。そして乗れる距離を伸ばしていくのです。こうした治療法により、病気から解消されていきます。 |
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