緑内障の原因
【原因がわかるもの】
まず、原因のわかるものですが、2つのタイプがあります。
1つめは、先天的に目の構造に問題がある場合です。これは眼球の中の房水の排出口にある「前房隅角」という部分に異常があって、房水がうまく流れていかないために発病します。これは生まれつき眼圧が高い「先天性緑内障」と、症状が青年期にあらわれる「発達性緑内障」があります。
2つめは、目の怪我や病気が原因で起るもので「続発性緑内障」といいます。目を強くぶつけてしまったために「前房隅角」が傷つき、眼圧が高まって視神経に障害を与えてしまうものです。
病気の影響によるものとしては、糖尿病網膜症や、白内障の病気の影響として起るものがあります。さらに「ステロイド剤」の副作用によって眼圧が高まる緑内障もあります。
こういった場合は、まず原因となっている病気の治療からとりかかることが必要です。
【原因がよくわからないもの】
直接的な原因がわからないものを「原発性緑内障」と呼んでいます。先天性や続発性よりもずっと多いのがこのタイプです。
原発性緑内障はさらに、症状が少しずつ進んでいく「慢性型」と、突然激しい痛みがおこる「急性型」、眼圧が正常なのに緑内障を起こす「正常眼圧型」に分かれます。同じ原発性緑内障でも症状の進み方が全く違います。
|