疲れ目の裏にも重大な目の病気が潜んでいることもあります。目の健康維持には早期の診察を!



 



 TOP > ドライアイ


ドライアイ

 パソコンをはじめとするOA機器を使うとき、私たちはモニターをじっと見つめています。そうすると、まばたきの回数が減って、涙が目の表面に十分にいきわたらなくなります。

 涙は角膜の汚れを取り除き、栄養を補給するという大切な働きはありますので、涙が減少するとその成分もバランスを崩し、その働きを果たせなくなります。

 また、涙が減ってしまうと目の表面が乾いて角膜が傷つきやすくなります。その結果、目の乾きや、重い感じ、痛みや充血、慢性的な疲労感や不快感といった症状があらわれてきます。これが「ドライアイ」と呼ばれるものです。

 ドライアイは、重症の乾き目で、現在では、800万人以上の患者がいると推定されています。ドライアイはごく当たり前の日常生活の中にあるため、普段の生活に少し気をつければ予防することができます。


疲れ目をほっておくと

 目の疲れには、筋肉が疲労したときに出る「筋肉痛」のように具体的な症状がないため、特に対策を講じることもなく、そのまま放置している人がほとんどです。

 しかし、単なる疲れ目だろうと思える症状も放置すると深刻なトラブルに発展することがありますので、そのつど解消していかないと、次第に疲労感があらわれやすくなり、症状が重くなっていきます。

 こうなると頭痛、くびや肩のこり、全身の倦怠感、微熱、不眠などの「眼精疲労」と呼ばれる全身症状があらわれたり、目が極度に乾く「ドライアイ」という症状を引き起こすことになります。


眼精疲労とは 

 眼精疲労とは、目に疲れがたまることで、頭痛、くびや肩のこり、微熱など全身にさまざまな症状を引き起こすものです。目を疲れさせる原因はさまざまですが、症状には次のようなものがあります。

調節機能の低下・・・目の筋肉疲労が原因で、焦点を合わせるのに必要な調節機能が低下するためにおこる疲労です。ものを見ようとしても、ぼやけたりかすんだりします。

筋肉のはたらきの異常・・・眼球を動かす筋肉に疲労がたまり、眼球を正しい位置に動かすことができなくなるためにおこる疲労です。近くのものが見づらくなったり、ものがダブってみえてしまいます。

神経性の疲労・・・目を酷使しすぎて、目の筋肉だけでなく、視神経の働きが悪くなって起る疲労です。最近はパソコン利用者に眼精疲労が急増しています。これは長時間ディスプレイ上の光と色の刺激を視神経が受け続けるために起るものです。

ほかの病気の影響・・・結膜炎やものもらい、白内障、緑内障といった目の病気のため、目の組織に掛かる負担が増してあらわれる疲労です。この場合は、原因となっている病気を治療しなければ解消されません。