卵巣から分泌される女性ホルモンのうち、女性のからだにもっとも深くかかわっているのがエストロゲンです。エストロゲンの働きは、思春期に丸みをおびたからだをつくり乳房や性器の成熟を促します。また排卵や月経を起こして、妊娠機能を維持するという重要な働きをしています。ほかにも皮膚に張りを与えて若々しさを保ったりして女性特有の健康を守ってくれています。
このエストロゲンの分泌量が40代に入ると急激に低下していきます。これにより自律神経の働きに混乱をきたします。
自律神経は、体温や発汗、呼吸や消化、脈拍、血圧などを自動的にコントロールして一定に保つ働きをしている神経です。その自律神経が乱れるために、暑くもないのに大汗をかいたり、じっとしていても動悸が起こるなど、からだのあちこちにひずみが出てきます。これが更年期症状です。 |
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