月経の正常な周期は、ふつう25日〜38日。この範囲で6日ぐらいのずれは正常の範囲ですが、更年期になると24日以下の短い周期で何回も月経が起こったり、周期が39日もあくなど月経周期が乱れてきます。また、月により月経量が増えたり、少なかったりする人もいます。そしてやがて無月経となり、閉経を迎えます、一般に１年以上たっても次の月経がこない状態になったら閉経とみなします。
なお更年期にはホルモンバランスの乱れから、月経前に少量の出血があったり、月経後も少しづつ出血が続くといったことや、月経以外の出血も起こってきます。ホルモンのアンバランスで起こる機能性出血は、やがて自然になくなくことが多いのですが、子宮や卵巣の病気が原因で不正出血が起きていることもありますので、更年期だからといってほうっておくと病気を見逃すおそれがありますので、必ず婦人科を受診することをお勧めします。 |
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卵巣機能の低下で起こる月経不順や機能性出血は、からだの自然な変化ですから特別な治療はいりません。しかし、女性ホルモンは、女性にとっては健康を守る潤滑油のようなものですから、閉経前のこの時期は、低用量ピルを使って女性ホルモンを補うのもひとつの方法です。低用量ピルを飲んでいれば、妊娠の心配もなく、きちんと月経がくるようになり、更年期による症状の治療にも有効です。
なお、月経周期が短い頻発月経や、月経量が多い過多月経では、出血量が多くなるためにひどい貧血を起こすことがあります。貧血がひどい場合は、原因治療とともに鉄剤の服用などの治療も必要です。 |
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月経不順・閉経