悩みや症状を直接解決するというよりも、物の考え方や行動を変え、心の問題に対処できるよう、精神的な自立、成長を促す最も基本的な方法です。そのため、すべての精神療法にとって普遍性を持つものといえます。
カウンセリングとは患者さんが、精神科医やカウンセラーなどの治療者に悩みを話し、心理的な援助を受けるうちに、みずからの物事の見方や考え方、行動を見直し改めることにより、問題を解決していく能力を身に着けていくことを目的としています。
その際カウンセラーは、患者さんが、直面している問題をどう解決するのか、また、解決のための具体的な方策を与えるといったアドバイスはしません。あくまでも患者さんみずからが自己洞察し、成長する手助けをしていきます。一般的に広く心の病に用いられますが、治療の基礎作りとしての役割が大きいでしょう。
きちんとしたカウンセリングは、1回1時間ぐらいの時間をかけて行います。短時間のカウンセリングでは十分な話はできません。そのために、カウンセリング専門の医療機関では、完全予約制のもとで行っています。 |
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