自閉症児 家庭・学校での接し方


遊びながら学習させる
 自閉症児はひとり遊びを好みます。本人が楽しんでいるのを止める必要はありませんが、それだけでは社交性を養うチャンスをのがしてしまいます。ほかの遊びも教えましょう。絵を描くことや、音楽、スポーツなどをして、他の人と交流を持つことが成長や適応の助けになります。

競い合う遊びは控える
集団の中に入って遊ぶ体験は教育の一環になります。基本的には子どもにとってはよいことですが、他の子どもと競いあうことはあまり好ましくありません。子ども同士をくらべることは、勝つことにこだわりすぎて、楽しく遊べないことがあります。

時間と場所を決めて遊ばせる
遊びは、課題をこなした後のごほうびとして行います。課題を行う部屋とは別の場所で、時間を決めて遊ばせるとよいでしょう。スタートとゴールがわかれば、子どもは安心して遊べます。

遊びに幅を広げる
自閉症児は独特の感性で遊ぶため、周囲の子どもと興味の対象が合わないことがあります。そのままでは友達との交流が少なくなってしまいます。人と交流できる遊びも教えていきましょう。

自由時間のパニックを防ぐ
自閉症児は、決められた課題を好みます。判断をしたり新しいことをするのは苦手です。課題の後で、自由時間を与えられると何をすべきかわからず混乱を起こすことがあります。

 
自閉症児 家庭・学校での接し方

言葉以外のコミュニケーションで 遊びながら学習させる
手順を具体的に教える 部屋を「構造化」する
視覚で理解させる 時間割で時間の感覚を身につける
興味ある科目を生かす 通常学級か、特別支援学校か